ジーンズの染色では、もっとも使われている染料がインディゴです。
次に硫化染料のブラックです。
他は、カラーの染めの関係になりますので、綿糸が染められる染料は、それなりに使われています。
また、草木染め用の染料、あるいは顔料またインディゴブルーの引き立たせ役の薬品や助剤を使うこともしばしばあります。
ここで余談ですが、糸の製造もそうだと思いますが、このインディゴ染色においても、詳しく記述されている教科書というものがありません。
ただ、よく考えてみますと、実際の紡績工場のこと、あるいは、インディゴの染色工場のことは分からないけど、昔から伝わっている手紡ぎの映像や、藍染めの実演の映像などは、ご覧になられた方、多いと思います。
実際工場のなかで説明を聞いてよく観察すると、染め方の基本は今も昔もまったく変わっていないことに気付きます。
糸は、手であろうが機械であろうが撚って細い糸にし、かつ、丈夫にしていきますし、染めは,何度も繰り返し液に漬け、色を濃くして染めていきます。
つまり、手作業から、今は機械で量産化されているだけなんです。
このように言ってしまうと、工場からクレームがくるかもしれませんが、まず間違っていないと思います。
ただ、量産するために、品質を上げるために、短期間で作るために、その為にはどんな機械が良いのか、いろいろ試行錯誤を続けながら、現在の機械設備ができていて、その工場のノウハウのようなものになっているのです。
もちろん機械設備は時代と共に今後ますます進化していくでしょうが。
ただ、先ほども言いましたように染め方の基本は今でも変わっていません。液に漬けて絞って漬けて絞っての繰り返しです。
だから、あえて染めの教科書と言いのであれば、それは、昔からの伝統技能、技術ということになろうかと思います。
伝統技法は、今でも、しっかり受け継がれています。 |