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ジーンズ色いろ(染色のまとめ)



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 私は30年近くジーンズの染色の道を歩んでまいりました。
そして、いろんな方にご教授頂き、色の開発を中心に、染色業に没頭してきたつもりです。
特に、私の父には、見て悟れ、という職人気質からではありましたが、多くのことを学んだように思います。
また、このジーンズ業界において数々の業績を残され活躍され、そして、私に、30年近くも手取り足取り多くの染色技術を教えて下さいました。
その方には 本当に感謝しております。
有難うございました。
こうして伝授させて頂いた技術のほんの一部を、このサイトでお話しさせて頂きました。
私の人生の一ページとして、書きました。
読者の皆様に、少しでもご理解、ご興味をもって頂けたなら幸せです。
有難うございました。
最後になりますが、一言。
今後ジーンズの染色業界では、ますます厳しさが増すことになります。
染色工場では3Kの問題。
いや、7Kと言ってもいいでしょう。
織布工場では、特に騒音の問題、と少なくとも若い人たちが好んで働けるような職場ではなく、否応なく海外シフトが進んでいきます。
そういった状況の中で、人材の確保、特に新商品の開発ができる人材は、とても望めるような状況ではありません。
まして、中国、インド、ブラジル、トルコといったデニム生産国の追い上げ、特に品質面では肩を並べかけられている、そんな状況の中で競争して生きていかなければなりません。
よほど特異性のあるものを開発していかなければなりません。
一つの工程だけではなく、それぞれの工程が、それぞれ独自に特異性のあるものを持ち寄って、商品作りに邁進することぐらいしか、今後、生き残る道はないと思います。
国内だけで毎月13万反生産していたということに、昔は驚いていましたが、今はもう、はるかに超えています。
例えば、中国のデニム工場一社だけで、60万反の生産。
もうすでに、生産量ではレースになりません。
サンプルそのものも日本のものとほとんど変わらないようです。
アメリカのあの大きなデニム工場が廃業するのもわかるような気がします。
私は、団塊の世代と呼ばれる方々よりは若いですが、私が特に技術面でお世話になった
方々が、次々に退職されています。
技術の伝承も、今後ますます難しくなるのは容易に判断できます。
そうした中で生き残りをかけるには、信じ合える仲間と一緒に、そして、謙虚な気持ちで、ひたすらがんばっていくしかないと思います。
それが、成功への大きな道に通じることになるのでしょう。




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