洗い

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洗い加工




 洗い加工は、ジーンズの顔を表現するもっとも重要な工程になります。

私が中学生のときは東京で寮生活をしていました。

寝るときも食事も勉強もすべて1年生から3年まで大部屋で生活していました。

母は縫製業を営んでジーンズを扱っていたこともあって、よく先輩や友達にと、

Gパンを寮まで送ってくれていました。

それをプレゼントすると、みんな、風呂場で束子を使ってひざやももの辺りを

擦っていました。

その当時、今のような洗い加工は施されていなかったので、自分で好きな

ように洗い込んでいたようです。

先輩たちは、風呂の中にはいたまま入り、束子で擦っていました。

もちろん下級生は見て見ぬふりです。

 
        ブリーチアウト
 その後、川原で石を拾い集め、ジーンズと一緒に洗うようになったと記憶して

います。


 ジーンズの洗いには、主に次のようなものがあります。

   @ワンウォッシュ  :普通洗いとも言われ、微温湯で10分程度洗います。

   Aストンウォッシュ :石洗いとも言われ、研磨石、軽石などを製品と一緒に
                入れて洗います。

   Bバイオウォッシュ :要は減量加工のことで、酵素を使って加工します。

   Cブリーチ加工   :酸化剤、還元剤等の薬品を使って、短時間でインディ
    (ブリーチアウト)  ゴ染料を分解させ、色をうすくします。

   Dケミカルウォッシュ:軽石などに、酸化剤(主に次亜塩素酸ソーダが使わ
                 れています。)をしみ込ませ、製品に加工します。

   Eダメージ加工   :砂を高圧で剥がしたい部分に吹き付けたり、ナイフで
                 破ったり、穴を開けたりする加工です。

   F洗うということではありませんが、オーバーダイ、プリント、抜染などもこの
     洗い加工の工程で、行われることがあります。



 
このように洗い加工の工程では、さまざまな加工を施して、ジーンズの顔を作り上げて

いきます。

つまり顔に化粧をするといった感じです。今では整形外科的なこともやっているようですが。

 染める側からすれば、故意に、色を落とされあるいは剥がされるので、何とも複雑な気持

ちになります。

「お宅の染めは少し落ち易いのと違う?」とか、逆に「落ち難いから洗い加工が難しいよ!」

とか好き勝手なことを言われます。

ほっといてくれ、と言いたくなります、そこは、グッ、と涙を堪えて我慢です。

 しかし、ジーンズの世界はこういったもので、必ず洗い工程で顔に化粧を施します。

ジーンズ以外の商品では、色を変えて、見た目を変えることはありますが、あまり激しい

化粧をすることはないと思います。

言い方を変えると、それだけインディゴブルーの色あるいは染め方には特異性があり、

単品の染料ですが奥が深く、それ故、長い伝統あるいは技能・技術が今でも受け継がれて

いるのでしょう。

 ところで、この洗い加工は、私もかなり経験し、その間に新しい染法も、また変わった加工

も開発してきました。

ですので、このホームページで書いて記録として残しておきたい気持ちはあるのですが、

読者の方々には口説くなるような気がしますので、別のサイトでということにしようと思って

います。

 因みに、この洗い加工が終了すると、プレス→検品→ラベル付けが行われ、出荷、そして

販売ということになります。

 尚、このページをもって、ジーンズの製造工程の話しを終わりにしたいと思います。



 ジーンズ色いろ
 (はじめに) - page-1
 ジーンズの色
 ジーンズの製造工程
  綿の栽培
  糸の製造
  染色(染めのいろは)
  染色(染色機)
  染色(整経工程)
  染色(染料)
  染色(染色処方)
  染色(堅牢度)
  染色(排水処理)
  染色(分繊工程)
  糊付け(サイジング)
  織り(織布)
  整理加工
  縫 製
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