デニムの裏白

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デニムの裏白

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 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


デニムの裏白、うらじろ、ホワイト・バック(white back)


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デニムの裏白

 デニムは、基本的に、経糸に「染色糸」、緯糸に「未染色糸」が使われ、「3/1」などの綾織物になっています。
ちなみに、この「3/1」とは、経糸3本に対して、緯糸が1本打ち込まれていることを意味していますが、これによって、生地の表側(表地)を見ると、経糸の比率が緯糸に比べて多いので、当然、経糸が多く見えます。
つまり、経糸は染められた糸なので、その染められた色が見えるわけです。
逆に、裏側(裏地)では、経糸の比率が緯糸に比べて少ないので、当然、緯糸が多く見えます。
つまり、緯糸は染められていない糸「白糸」なので、当然、白っぽく見えるわけです。
これが、裏白(うらじろ、ホワイト・バック(white back))と言われる所以です。
ブーツカットが登場する前、すなわち、裾を裏返して穿いていた時代には、すでにこの「裏白」という言葉があったと思われます。
余談ですが、デニム業界では、この「裏白」という表現を使う場合がよくあります。
それは、ブルーデニムまたはブラックデニムでも言える事ですが、染色堅牢度の問題で、染色工場間、あるいは、同じ品番内のロット間などで、裏白は裏白でも、緯糸の白さに違いが生じることがよく起こります。
これは、経糸から緯糸への汚染が原因で起こるわけですが、インジゴ染料またその染法に大きく起因していると考えられる染色工場にとっては大きな問題なので、おそらく今でも解決してないと思います。
これは憶測ですが、この「裏白」という表現があるのも、前述のような問題が、過去に何度も発生したからではないかと思います。




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