「すくも」の製法

ジーンズ色いろ

「すくも」の製法

 ジーンズ色いろ Top page > 藍染・草木染 > 「すくも」の製法
 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


「すくも()」の製法


スポンサードリンク


「すくも」の製法

 蓼藍(たであい)を使って藍染めをする場合、多くは、その蓼藍の葉藍(乾燥した藍草)を発酵させてつくった「すくも()」を用います。
この「すくも」は、黒茶色で脆(もろ)い塊ですが、これを臼でつき固めて、「藍玉(玉藍)」を作ります。
ちなみに、葉藍から「すくも」をつくる人のことを藍師と呼びますが、その製法には、長年の経験と勘が必要です。
かつて、藍師に「犬伏久助(いぬぶしきゅうすけ)」という人がいましたが、この人物は、当時、まだ未熟だった施水(注水)/発酵の技術を、大きく改良したことで知られています。
一般的な「すくも」づくりの工程は、次のようになります。
@ [施水、寝せ込み]
9月中旬に、「一番刈り」の葉藍に水をかけて、寝床に入れます。すると発酵が始まります。
A 万遍なく発酵がすすむように、施水(水師が行う)、また、篩い(ふるい)や切返しなどを行い、5回目の切り返しの時に「二番刈り」の葉藍を加えます。
B 12月初旬になりますと、発酵がほぼ終わりに近づきますので、肩あてをして、肌帯と上帯の縄を巻きつけ、上に圧石を置きます。
C 「すくも」が仕上がりますと、最初の葉藍の半分量になっています。これを臼でつくか、あるいは土練機を使って藍玉を作ります。
D 藍玉を適当な大きさに切って、俵に詰め、出荷します。
E 出荷前に、「すくも」の出来具合を確認(江戸時代は等級付け)するため、「手板法」という鑑定法でチェックを行います。
ちなみに、江戸時代、肥料に、鰯を干したもの「干鰯(ほしか)」、ニシンを干したものなどが使われていましたが、その肥料代は、なんと経費の4割に達していたそうです。


@ 施水、寝せ込み
A 肌帯と上帯、圧石
B 藍玉づくり

上記の画像は 【三木文庫】 より

すくも


メニュー

ジーンズ 藍染・草木染 染色・加工(あ〜か行)
染色・加工(さ〜わ行) 糸・織物・衣服(あ〜か行) 糸・織物・衣服(さ〜わ行)
紡織/染色加工機 色・文様 ジーンズ色いろ(はじめに)


【索引のページ】
【索引のページ】では、「ジーンズ色いろ」でアップしております「染色、繊維」全般について記載しています。


スポンサードリンク


【ご注意】
 このサイトをご利用頂くにあたって、下記をよくお読みになり、ご了承いただいた上でお役立て下さい。
@ 当サイトに掲載されている情報は、できうる限り正確なものを提供できるよう細心の注意を払っておりますが、それを保証するものではありません。
A 万一、当サイトに記載された情報の誤報、誤植、欠落などに起因して発生したいかなるトラブルも、当方はその責任を一切負いません。
B 当サイトの情報を利用した結果生じる損害、不都合、不利益については、当方はその責任を一切負いません。
[PR]
食品の豆知識 栄養管理&食品 病気とからだナビ
暮し生活のアイディア 病気と症状いろいろナビ 病気と症状ひと口メモ
呼吸器の病気ナビ 妊娠@ガイドブック 運動器の病気ナビ
皮膚と皮膚付属器の病気ナビ
当サイト、当サイト名、および当サイトの内容・画像等を、あたかも自分のサイトであるかのように利用・使用するのはおやめ下さい。もちろん、内容・画像等の複製(コピーなど)もご遠慮願います。当サイトのご利用には、人間としてのモラルをもってお願い致します。このサイト「運動器の病気ナビ」の全ページの著作権は、すべてこのサイトの管理者にあります。
Copyright (C) ジーンズ色いろ All Rights Reserved