すくも

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 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


すくも、


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すくも

 「すくも()」を使って染色する場合は、まず、「すくも」から染液をつくる必要があります。
つまり、「発酵建て」により染液をつくるということです。
「発酵建て」は、「すくも」に含まれるインジゴが、微生物の作用によって還元されることを利用したものです。
一般的な「すくも」の「発酵建て」から染めるまでの手順は、次のようになります。
@ 「すくも」15kgを熱湯でよく練って一晩寝かせてから、瓶(かめ、普通270g)に入れます。
A 瓶の六分目辺りまで灰汁を加え、続いて、麸(ふすま)500c、石灰水1gを加えます。
B 瓶の中の液を、時々かき混ぜながら、30〜32℃にして保温します。
C 毎朝1回、瓶の底のものが浮き上がるように、下から上へ、また下から上へとゆっくり撹拌します。
D 3日おきに灰汁を追加し、3回で、瓶の九分目辺りまで液面がくるようにします。
E 液のPH10.5〜11.0(アルカリ度)をキープしておくと、発酵がすすみ、染液として使えるようになります。
F 水分をしっかり含ませておいた布または糸(被染物)を、絞ってから、瓶の中の発酵がすすんだ染液に入れていきます。
G 3〜5分ほど経ったところで、一度引き上げて絞り、均一になるように風を通した後、再び、染液に入れます。
H 再び、3〜5分ほど経ったところで引き上げ、堅く均一に絞って、日陰で乾燥(中干し)します。
I GとHが染色の1プロセスになりますので、濃色を得る場合は、そのプロセスの回数を増やしてやります。
J 染色が完了したら、しっかり水洗し、堅く絞って乾燥させます。

麸は、小麦を精白した滓(かす)。
石灰水は、石灰に水を加えて放置した後の上澄み液。
室町時代までは、保温するという知恵がなかったため、藍染めは、もっぱら夏場の作業でした。


藍の染液

すくも

藍 花
(発酵がすすんだ藍染液の良い状態)


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