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直接染料 |
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中性塩(塩、芒硝)の添加と染浴の昇温(90℃)により染色します。
総じて安価で比較的鮮明な染色物となりますが、吸着による結合があまり強くないため、フィックス剤や銅塩などによる後処理が必要です。
この後処理を行うと、多少湿潤堅牢度が改善します。 |
A |
反応染料 |
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繊維と共有結合して染着します。
そのため、湿潤堅牢度が優れています。
また、広い範囲で鮮明な色相が得られます。
ただ、塩素や汗、耐光堅牢度が問題になる染料(色)があります。
この反応染料には、低温タイプ(常温)、中温タイプ(60℃)、高温タイプ(80℃)があり、それぞれ中性塩(塩、芒硝)を添加して染色します。 |
B |
バット染料 |
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各種堅牢度はかなり良好で、先染め、後染めの高堅牢度染色用として重用されていますが、反応染料に比べると、やや染着力、鮮明さの点で劣ります。
この染法としては、アルカリ性ハイドロサルファイトで還元して、その還元された染料を繊維に吸収させ、空気中などでの酸化によって発色させます。
これには、普通染法(IN)、温染法(IW)、冷染法(IK)などがあります。 |
C |
硫化染料 |
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鮮明な色はありませんが、比較的安価なため、広く用いられています。
染法としては、硫化ナトリウムで還元して繊維に吸収させた後、空気中などでの酸化によって発色させます。 |
D |
ナフトール染料 |
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橙、赤、紺色などの濃色染めに用いられることが多く、堅牢度も良好で、糸染めや捺染に多用されます。
染法としては、ナフトールAS類(下漬剤)の溶液中に糸や布などを浸して吸収させ、次に顕色剤(ベース類、ソルト類(=ベースのジアゾ化物))の溶液に入れ、カップリングさせて発色させます。 |
E |
塩基性染料 |
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タンニン媒染法などにより染色します。
耐光性が乏しいため、用途はかなり限定されます。 |
F |
特殊分散染料 |
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ポリエチレングリコール類を併用することにより、木綿に包接形式で染着されます。
特に、ポリエステル/綿の混紡品の染色に利用されます。 |
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