インジゴ用の綛染機

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インジゴ用の綛染機

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 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


インジゴ用の綛染機、かせぞめき、skein dyeing machine


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インジゴ用の綛染機

 インジゴ用の綛染機(かせぞめき、skein dyeing machine)は、日本において、手染めによる藍染めの作業を、機械化した最初の染色機械と言えます。
つまり、綛染めによる藍染め/インジゴ染めでは、必ず、「糸を絞る」という作業が必要ですが、これが職人にとっては、とても辛い作業で、この「綛糸を絞る」工程を、手作業から機械化したものが「綛染め機」ということです。
綛状にした糸の束を絞る「絞り機」と言った方が良いかもしれませんが。
この「綛染機」の仕組みは、綛糸をかける上の部分が「カギ状(フック)」になっていて、そこに綛糸をかけて吊り下げます。
下部はフラットな鉄パイプで、着脱以外は、固定されます。
つまり、上部の「カギ状」の部分が水平方向に回転して、綛糸を絞る仕組みになっています。
もちろん、スイッチの操作で、綛糸がかけられた部分全体が上下する仕組みになっていますので、下降させて、真下に設置してある染色槽に入れ、上昇させて、絞って空気酸化となります。
現在でも、この「綛染機」は、一部の染色工場で稼動しています。
なお、綛糸を手作業で絞る時に使われる道具としては、短い竹の棒「捻竹(ねじだけ)、短い竿」がよく使われます。
綛糸は一本の糸を束状に輪っか(わっか)にしたものですが、染色加工中に、特に糸が乱れないようにする注意が必要となります。
ちなみに、この「綛染め」のことを海外では「ハング・ダイ(hang dye)」と呼んでいますが、この「ハング(hang)」の意味は、「つり下げる、つるす、ぶら下がる、掛ける」です。




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