藍の建染め

ジーンズ色いろ

藍の建染め

　アメリカ生まれのジーンズの色「インディゴブルー」、日本の伝統の色「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。

藍の建染め、たてぞめ

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藍の建染め

　藍の建染め（たてぞめ）は、藍の色素「インジゴ」を酸化／還元させることによって染める技法です。
インジカンから変化したインディゴを還元（発酵）させることで、ロイコ体（白藍）という黄色で水溶性の物質に変化します。
このロイコ体を含む染め液（還元液）に、繊維を浸けると、そのロイコ体がその繊維のミセルに入り込みます。
その後、その繊維を絞って空気中の酸素で酸化させてやると、そのロイコ体は元のインジゴに戻ります。
つまり、その繊維が藍色に染まったということになります。
この流れが「建染め（発酵建て）」といわれる染色プロセスです。
このプロセスを重ねると、その度に濃色になっていきます。
なお、この還元液（建染め液）はアルカリにする必要がありますので、「発酵建て」では、石灰などを使用します。
また、発酵させるために糖質が必要ですので、麸（ふすま）や水飴などが使われます。
もちろん「発酵」は微生物の活動がもとで行われます。
なお、ジーンズのロープ染色では、アルカリに「苛性ソーダ」、還元剤に「ハイドロサルファイト、ブドウ糖」などが使われます。

①	石灰添加
②	撹　拌
③	発　酵
④	綛染め
⑤	綛染め糸

上記の画像は【日本の藍】より

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