蘇芳

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蘇芳

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 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


蘇芳、すおう、蘇枋、学名:Caesalpinia sappan


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蘇 芳

 蘇芳(すおう、蘇枋、学名:Caesalpinia sappan)は、「サパン・ウッド」とも呼ばれるマメ科の落葉小喬木(小高木)で、インド、マレー半島地域が原産とされています。
樹高が4m程度で、春に小さな蝶形花を咲かせます。
この「蘇芳」は、動物繊維及び植物繊維を染めることができる古代の重要な染料の一つでした。
日本には奈良時代に移植され、その幹を熱煎して煎汁(染液)を作り、赤色染料として用いられていました。
そして、江戸時代には、特に紅花、茜の代用として多用されました。
その色相には、「蘇芳色」と呼ばれる黒味をおびた赤色をはじめ、紫がかった赤色、赤味がかった薄い紫色などがあります。
例えば、明礬(みょうばん)による下地に、酢酸アルミで媒染すると赤色、薄めた染液を錫塩で媒染すると桃色、塩化鉄で媒染すると赤紫色、また下地無しで、塩化鉄で媒染すると紫色が染まります。
ほかに、錫塩、明礬の媒染剤で暗赤色のレーキとなり、クロム塩類で海老茶、銅塩類で褐色などになります。
さらに、この蘇芳と櫨(はぜ、黄櫨)の交染(黄櫨染(こうろせん))では、黄味がかった茶色が染められます。
ところで、この蘇芳の染色では、前述のように幹を染材として用いますが、それは、幹の煎汁に「ブラジリン」という物質が含まれていて、それが空気中で酸化されて「ブラジレイン」という可溶性の赤色色素になるからです。

レーキとは、酸性染料や塩基性染料などの水溶性染料を適当な金属と結合させるなどして水に不溶性としたものの総称です。





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